苫前町の風力発電に関する取組みについて 苫前町では、日本海沿岸特有の「強風」を有効な資源として利用すること を目的に、平成7年度から継続的に風況調査を実施。21世紀のクリーンエ ネルギーとして世界中で注目されている風力発電施設の建設がすすめられて きた。 風車建設は、新エネルギー産業技術開発機構(NEDO)による「地球新エネ ルギー導入促進事業」の採択・助成を受け事業がスタート。平成10年12 月には、「タ陽ヶ丘ウィンドファーム〜風来望」建設事業の第一歩として、 国道232号のホワイトピーチに隣接する豊浦高台に定格出力600kw級のデンマ ーク製大型風車2基、定格出力1000kwが1基の総発電出力2,200kw規模の風力 発電を実施している。ここでの発生電力は、風車のライトアップや周辺公共施設へ の活用を行った後、余剰電力を電力会社に買電している。 一方、上平町営牧場内では、町をはじめ電源開発や民間企業2社による第3セク ターである(株)ドリームアップ苫前が、総発電出力30,600kwの集合型大規模風力 発電施設19基の建設を展開。また(株)トーメンパワー苫前も20,000kwの風力発電 施設の商業運転を開始しており、これら全ての風力発電施設が完成し、アジア 最大の風力発電所が苫前に誕生した。 この風力発電は、クリーンエネルギーの供給という目的の他にも、観光の 拠点となる町のシンボルタワーとしての役割や、雇用の促進など振興策でも 期待が高い。 (町が関係する発電所) ・「タ陽ヶ丘ウィンドファーム〜風来望」(事業主体:苫前町) 総事業費約7億円(風力発電機3基) ・「上平グリーンヒルウインドファ一ム」 総事業費110億円 (株)ドリ一ムアップ苫前 約65億円、風力発電機19基 (稼)ユーラスエナジー苫前 約45億円、風力発電機20基 |